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教員メッセージ

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計量分析や実験手法を通じて、組織や社会の改善策を考える

組織に蓄積されたデータを課題解決に活用
私が専門とする人事経済学・組織経済学は、組織や人事制度をどのように設計するべきかを、経済学の手法を使って分析する比較的新しい学問分野です。例えば、長時間労働の是正によって生産性やメンタルヘルスは改善されるのか、あるいはどのような評価制度にすれば働く人のやる気や技能は高まるのか、といった現実の課題について、理論モデルと企業内データを用いた計量分析を通じ、改善方法を探ります。また最近は、施策の効果を検証するフィールド実験にも力を入れています。必要な政策や戦略をエビデンスを持って提案し、効果を検証することで、社会に役立つ学問を目指しています。

企業が抱える課題に取り組むプロジェクトも実施
担当する経済学演習では、学生はデータ活用のイロハを段階的に学び、 3年次には実際に企業から課題の提示を受けて改善のための提言作りにチームで取り組みます。その過程で企業の人も気付かないような発見に至ることもあり、データ活用の面白さや重要性を体感する機会ともなるでしょう。身近な問題について、改善策を講じるだけでなく、その実施結果をきちんと検証し、さらなる改善につなげる力を持った人を育てたいと考えています。変化の速い時代だからこそ、若い皆さんには、あらゆる経験は必ず未来の糧になると信じる楽観的思考と好奇心を持って人生を歩んでほしいと思います。

Profile
大湾 秀雄 Owan Hideo
政治経済学部 教授

東京大学理学部卒業、コロンビア大学大学院、スタンフォード大学経営大学院修了。Ph.D. (Business)。ワシントン大学助教授、青山学院大学教授、東京大学教授などを経て2018年より現職。専門は人事経済学、組織経済学、労働経済学。

※掲載情報は2021年度内の取材当時のものです。

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