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教員メッセージ

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社会と接点を持って学びながら熱中できるものに出会ってほしい

チームワークに最初に興味を持ったのは、高校を卒業してアメリカの大学に進学したときです。当時は英語力が足りず、授業でグループワークについていけずに苦労しました。それでも、組むチームによって実りある議論ができたり、リーダー役のちょっとした声掛けでチームの雰囲気が一気に良くなったりすることがありました。こうした違いがなぜ起きるのかを知りたいと思ったことが、その後、組織内の人の行動やチームワークのメカニズムの研究へと繋がりました。
他者と共同で活動し、より大きな成果を目指すことは、人が生きる上で極めて重要で普遍的な営みと言えます。加えて「人と働くこと」は喜びの源泉でもあると私は捉えています。チームや組織の効果的な運営を研究することで、人々がより充実感や幸せを感じながら働ける社会の実現に寄与したいという思いがあります。商学部で担当する組織行動研究のゼミでは、企業との共同プロジェクトの機会もあり、学生は実践を通してデータ分析や論文調査を学びます。このように社会と接点を持って実際の課題に触れながら、探究を深められることも大学の学びの面白さだと思います。やりたいことがまだ明確ではない人も、大学に入ってからさまざまな授業や活動を通して社会への理解を進める中で、追究したいテーマが見つかるのではないでしょうか。好きなことに思いきり打ち込めるのが大学時代です。夢中になれるものにぜひ出会ってほしいと思います。

Profile
村瀬 俊朗 Murase Toshio
商学部 准教授

高校を卒業後に渡米。California State University, San Bernardinoを経て、Universityof Central Florida で博士号を取得(産業組織心理学)。
Northwestern University およびGeorgia Institute of Technologyで博士研究員を務めた後、シカゴのRoosevelt University で教鞭をとる。2017年より現職。
専門はリーダーシップとチームワーク研究

※掲載情報は2023年度内の取材当時のものです。

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