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教員メッセージ

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経済全体の動きを体系的に分析する力は強力な知的武器に

絶えず複雑に動いている経済問題を、モデルを使って体系的に分析する学問が経済学です。その中でマクロ経済学や金融論は、国全体の経済の動向を研究する分野であり、身近には感じにくいかもしれません。しかしながら景気変動やインフレ・デフレ、経済成長率といったマクロ経済現象は、皆さんの生活に多大な影響をもたらします。これら現象の背景にある理論的なメカニズムを理解した上で、国の財政・金融政策のあり方や効果についても議論します。最初は抽象的で雲をつかむような話に見えて、勉強するほどに面白さが増す学問だと思います。 ゼミでは、私が以前に勤務していた国際通貨基金(IMF)などの経済分析レポートを英語で読み、各国の経済の特徴や、直面している問題について比較し理解していきます。この学びは日本についての理解を深める機会にもなり、また、各国の政治情勢が経済に与えるさまざまな影響もレポートから読み取ることができるでしょう。グラフ一つを読み解く際にも、学部の授業で学ぶ知識が実際にどう応用されているのかに気付いてもらうことを心がけています。
スキルアップを目指す学生には、自分でプログラミングをしてデータ分析を行う選択肢も用意しています。早稲田では統計解析ソフトを誰でも利用できるなど、意欲ある学生が学びを広げられる機会やリソースが整っています。この環境を活用し、将来どの職業に就いても強力な知的武器となる、経済の動きを体系的に分析する力をぜひ磨いてください。

Profile
小枝 淳子 Koeda Junko
政治経済学部 教授

東京大学経済学部卒業、UCLA 大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。国際通貨基金エコノミスト、東京大学経済学部特任講師、財務省財務政策総合研究所総括主任研究官などを経て、2021年より現職。専門はマクロ経済学、金融、国際金融。

※掲載情報は2021年度内の取材当時のものです。

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