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教員メッセージ

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在学中に世界最大級のスポーツの祭典を目の当たりにし、スポーツの発展に尽力できる人材になってほしい

コーチングの手法は仕事のさまざまな場面で応用できる
スポーツの「強化・育成・普及」をキーワードに、体育科の教員をはじめとしたスポーツの指導に携わる人材を育成する「コーチング学」を専門としています。スポーツにはさまざまな競技や種目がありますが、指導者に求められる資質は単にパフォーマンスの向上に寄与することだけではありません。選手や生徒といった指導対象の特性を引き出すこと、「共に歩を進める」スタンスが重要だと考えています。意外に感じるかもしれませんが、これは仕事におけるコーチングともつながりがあります。例えば、上司として部下の能力を引き出すことや、顧客が抱える問題意識に対しての気づきを提案することなど、コーチングの手法がビジネスの成否を左右することもあるでしょう。

学部の教員として研究に取り組む傍ら、水泳部の総監督として選手を指導しています。水泳のパフォーマンス向上に必要な技術的課題は2 つあり、1 つは推進力をより大きくすること、もう1 つは水から受ける抵抗を少なくすることです。しかし、シンプルに思える2 つの要素を実現するためには、何を達成したいのかという明確な目標設定と、その前段階での現状把握を緻密に実行していかなければなりません。そして、客観的なデータなどを用いながら、その道程をいかに効率的かつ有効なものにできるかが、コーチングの重要なポイントともいえます。

スポーツ科学の各研究領域において最先端をいく環境
昨夏のリオ・オリンピックにおいては、200 m バタフライで銀メダルを獲得した坂井聖人選手をはじめ、現役学生や校友たちと世界最高の舞台で一緒に戦うことができました。また、2017 年1月に200 m 平泳ぎで世界新記録を樹立した渡辺一平選手など、選手たちとの対話を繰り返しながら取り組んできた練習が結果に結びついたことを嬉しく思いますし、2020 年の東京オリンピックでさらに高いレベルの成果をあげられる手応えも得ました。スポーツ科学の各研究領域において最先端をいく環境を私自身も活用し、複眼的な視野で選手たちの育成にあたりたいですね。そして、実践や結果でコーチング領域の発展に貢献したいと考えています。

受験生のみなさんの中には、選手として活動したいという人もいれば、数理学的なアプローチからスポーツを研究したいと思っている人もいるでしょう。この学部には、スポーツをキーワードにいろいろな学問領域が用意されており、いかなる現場でも活かせる知識や経験を積み上げることができます。そして、在学中に世界最大級のスポーツの祭典を間近で見るチャンスがあるみなさんが、さまざまな場面でスポーツの発展のためにリーダーシップを発揮できる存在となってくれることを期待しています。

Profile
奥野 景介 Okuno Keisuke
スポーツ科学部 教授

※掲載情報は2016年度内の取材当時のものです。

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