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【先輩たちのキャリア選択】 関 政和さん(商学部卒)

留学で培った視座と精神力がすべての原動力 明確な目的意識を持って世界へ飛び出そう高校時代からグローバル社会で働くために世界を見ておきたいと強く思っており、協定大学や留学プログラムの豊富さに惹かれて早稲田への進学を志しました。入学式翌日の「留学フェア」では、留学先の選び方や語学レベルに関する情報を収集するとともに、単位認定についても念入りに調べました。留学先で修得した単位のうち、どの程度を卒業単位に認定されるかは学部によって異なるため、事前の準備を怠ったまま長期留学すると4 年間で卒業できない事態に陥ってしまう可能性があるからです。語学力の向上も重要ですが、煩雑な手続を確実に進める根気強さも留学の準備には必要といえるでしょう。

留学先で学んだことの一つに、「自分が受け入れられる前提で考えてはいけない」ということがあります。私と話す価値を感じなければ、誰も声をかけてはくれません。生まれ育った環境や文化が異なる相手に興味を持ってもらうために、まず相手がどういったバックグラウンドの人物であるかを考えるようにしました。そこからは、日本流の野球のやり方を教えたり、日本食を振る舞ったりすることで周囲との距離が縮んでいきました。

こうした経験は仕事においても活かされています。例えば、中国の企業がどのようにビジネスを進めるのかをふまえて取引きすることにより、相手が本当に求めているものが見えてきます。また、入社して間もない頃、政情が不安定だったスリランカでジャングルに発電所を造るというプロジェクトに携わる機会があったのですが、留学によって新天地へ飛び込むことに対する恐怖心が消えていたため、成長のチャンスだと前向きに捉えることができました。世界的に高い評価を得ている日本の技術で、いろいろな国の発展に寄与できることは大きな使命感があります。今後はアジア圏、特に中国やインドにおけるインフラ整備や電力供給に関する業務で現地へ赴くなど、キャリアを重ねていきたいですね。

グローバル化が進むにつれて、留学すること自体は特別なことではなくなるでしょう。留学先で何をして、どう成長したか言い切れるように、明確な目的意識を持って世界へ飛び出してほしいと思います。そして、自分から見えている世界でしか物事を語れない狭い“ 視野”ではなく、相手の立場もふまえて俯瞰できる“ 視座”を身につけてください。

Profile
関 政和 Seki Masakazu
古河電気工業株式会社
東京都・桐朋高校出身
2008 年 商学部 卒業
TSA プログラム( 現:CS-L )でLawrence University( ウィスコンシン州・アメリカ)へ留学

※掲載情報は2016年度内の取材当時のものです。

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