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教員メッセージ

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キーワード検索なしで欲しい情報を得られる理想的な社会。情報とのギャップをなくすことで人間を幸せにしたい

自分自身が欲しい情報にアクセスできる幸せと他者と繋がることで得られる幸せのための研究
膨大な情報が溢れる現在の社会において、その中の必要なものにだけ到達することは容易ではありません。例えば、何かしらの情報を得たいときはキーワード検索の結果からアクセスするのが一般的です。もし、ユーザーの状況を自動的に推定し、それを満たす情報を推薦するシステムにより、キーワード検索をせずに情報を得られるとしたらどうでしょう。人間と情報のギャップがなくなった理想的な社会といえます。その実現のために、コンピュータが言葉を理解する自然言語処理や人間とコンピュータの関係について考えるヒューマン・コンピュータ・インタラクションの研究が必要であり、それらを含めた情報アクセスが私の専門分野です。情報技術の目的は人間を幸せにすることにあります。自分自身が欲しい情報にアクセスできる幸せだけでなく、他者と繋がることで得られる幸せも情報技術にはあると考えています。

Twitter を用いた授業や学会発表を模した授業など“ 遊び心”のある工夫により学生の参加を促す
一方通行の授業を避けるために、Twitter の投票機能を用いて簡単な問題を出題し、学生に回答してもらうといった“ 遊び心”のある工夫を凝らしています。これにより、その時点での学生の理解度を把握でき、学生にとってもその日の授業内容を振り返りながら議論できるなどのメリットがあります。また、「情報アクセス評価基盤」という科目では、英語によるプレゼンテーションやその発表に対する評価を学生にさせる「疑似学会発表」を意識しています。加えて、私の研究室は外国人学生が半数を占め、海外の企業や大学との共同研究にも力を入れています。共同研究先の企業から派遣された方が研究室にいるので、企業にしかないデータを扱った研究も可能です。こうした環境の中で、学問的な体力と自分の主張をさまざま言語で発信する能力を、一人でも多くの学生に身につけてほしいと願っています。

Profile
酒井 哲也 Sakai Tetsuya
基幹理工学部 情報理工学科 教授

※掲載情報は2017年度内の取材当時のものです。

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