留学で探査機開発を学び、宇宙機開発に従事する工学者に向けたキャリアを考える契機に

子どもの頃、小惑星探査機「はやぶさ」の活躍に憧れ、探査機の開発を目指して早稲田の基幹理工学部に入学しました。留学は1年次から検討していて、開発で先行するアメリカを選択。 2年次から、探査機のエンジンを研究する教授がいるイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に1年間留学しました。留学先では流体力学、 CADを用いた設計などを学んだほか、探査機のミッションとそれに応じたスペックを考えて軌道計算まで行う実践的な授業を通して、探査機開発に必要となる総合的な視点を養えました。また授業だけでなく、エンジンを研究する教授のもとで最前線の研究にアシスタントとして参加し、研究室のメンバーの明確なキャリアプランにも刺激を受けました。帰国後は宇宙工学の研究者という目標に向け、宇宙関連企業のインターンへの参加など、現場で経験を積むことも意識しています。今後は航空宇宙分野における3Dプリンターを用いた設計開発について、さらに研究を深めていきたいと思います。