シリア紛争の解決について新たなアプローチを研究
中高生の時にシリア紛争や中東情勢の悪化などのニュースを見て、世界のために何かできることがないかと考えるようになりました。国際教養学部を選んだのは、国際的な学問に加えて学際的な学びが得られることや、海外からの留学生が多く多様性の中で4年間を過ごせることに魅力を感じたからです。学部では、国際政治学や国際関係論などに軸足を置きつつ、経済学、金融、言語、心理学と幅広く学びました。最初は大学院への進学は考えていませんでしたが、就職活動を進める中で、学部で学んできた国際関係論を活かせる場所が見つからず、同時に自分には実務的な知識が備わっていないと気づきました。大学院に進んでもっと学びを深めるべきか悩んでいた時、紛争解決学を専門とする上杉勇司先生に相談。紛争解決学は国際関係論の中でも実践的な学問であり、私が求めている知識や経験を持つ上杉先生のもとで、さらなる研究を行いたいと大学院への進学を決めました。現在はシリア紛争の解決について、上杉先生の理論を当てはめることで、国際社会が行っているアプローチとは異なる方法が可能かどうかを研究しているところです。将来は、これらの学びを活かし国家公務員として経験を積み、難民支援機関であるUNHCRなど、国際機関で活躍できたらと思っています。