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教員メッセージ

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先行研究のない領域へのチャレンジ。あるべき未来を深く考えるとともに流行りは追うのではなく自らつくろう

宇宙から唯一得られるものは太陽光だけという“ 閉じた殻”である地球。そこで生きる70 億人のためのエネルギーや物質の創出は、その大半を化石資源に依存しています。化石資源に限りがあることを考えると、100 年後あるいはその先の人類の未来に向けては、地表にあるものと太陽光だけでエネルギーと物質を獲得する必要があります。例えば、植物を原料とする紙からプラスチックを作ることができれば化石資源に手をつけずに済みます。私の研究室ではトライ&エラーを繰り返しながら、紙と水を入れるだけでプラスチックの生成が可能な「触媒プロセス」をデザインすることに成功しました。

我々が挑戦していることは世界中で誰も取り組んでいないと言い切れるものばかりです。それは裏を返せば先行研究がない領域へのチャレンジであり、地球や人間の暮らしのあるべき姿を考え、そのためにどんな研究がされるべきかを考える“ べき論”が重要です。学生たちには「流行りを追うな。自分が流行りをつくれ」と常日頃から説いています。

間口を広くとらなければ深い穴は掘れないように、先進的な研究をしたければ“ タコ壺”に入ってはいけません。私は研究室の学生たちと、それぞれが気になった新聞記事を持ち寄って経済・国際・文化の面から広く社会を学ぶ勉強会を開いています。専門分野や興味があること以外にもアンテナを張りめぐらせ、研究の種を見つけてもらうためです。早稲田の学生たちはコミュニケーション能力が高く、企業などとのコラボレーションの場面で特に力を発揮できると感じます。研究は決して一人で進められるものではないからこそ、人と人のつながりが生まれやすい早稲田の環境は研究者を目指すのに好適といえるでしょう。ここから巣立った多くの卒業生たちが“ 役に立つ化学”を実践してくれることを願っています。

Profile
関根 泰 Sekine Yasushi
先進理工学部 応用化学科 教授

※掲載情報は2017年度内の取材当時のものです。

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