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教員メッセージ

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走りのパフォーマンス向上をさまざまな見地から科学的に解明する

走りの技術・戦術は異なる競技にも広く活用が可能
スポーツ競技は基本的に世界共通のルールで行われます。その競技力向上のトレーニング法について、バイオメカニクスや運動生理学、心理学、組織論など多岐にわたる視点から解明する学問がコーチング科学です。私の研究室では「短距離走」のパフォーマンス向上を、動作解析やトレーニング実施計画と評価法、社会調査法などを用いて研究しています。さらに短距離走の技術や戦術を他の競技種目に取り入れることも試みます。例えばサッカー選手の走りの最大速度向上により、試合後半までゲーム速度に対応できるようになるなど、競技種目を超えて知見を役立てることもコーチング科学の面白さだと伝えています。

見る側・支える側も含めたスポーツを学べる学部
研究を通して学生には、これまで自身が競技者として感覚的につかんできたものを数値に変えて理解し、やがては競技の映像を見ると頭の中で数値に変換できるような思考力が備わることを期待します。またスポーツ科学部では、自らは競技者ではない学生も多く学んでいます。見る側・支える側も含めたスポーツの多様な側面やその背景を科学的に掘り下げて学べるのが本学部の特色です。日本ではスポーツ=学校体育という狭い枠で捉えられがちですが、そこから解放されたグローバルな視点でのスポーツの見方、考え方、行動を、スポーツ科学部の学びを通して培ってほしいと考えています。

Profile
礒 繁雄 Iso Shigeo
スポーツ科学部 教授

早稲田大学教育学部卒業、日本体育大学大学院体育学研究科修了。修士(体育学)。関西学院大学教授、早稲田大学助教授を経て2005年より現職。専門はコーチング科学、障がい者スポーツ指導法。早稲田大学競走部監督も務める。

※掲載情報は2020年度内の取材当時のものです。

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