加速器を用いた放射線の応用研究に取り組みながら、国際学生寮での寮生サポートにも従事してきました
もともと放射線やレーザーに興味があったことから、実用的な物理学を学んで人の役に立つ技術開発に携わりたいと考え、応用物理学科を選びました。現在は鷲尾方一先生の研究室で、加速器を用いたテラヘルツ波の研究に取り組んでいます。テラヘルツ波はX 線より人体への影響が少ないという特徴があり、空港の手荷物検査、野菜の鮮度チェック、機械の不良箇所の発見、さらにはがんの治療にも貢献できる可能性もあり、幅広い分野での活用が期待されています。修士論文はテラヘルツ波を用いたイメージング技術に関する研究をテーマに取り組む予定です。
研究以外では、国際学生寮WISH のRA( レジデント・アシスタント)として、新入生や後輩寮生たちをサポートする活動にも従事しています。私自身、オーストラリアから日本に来て間もない頃は何をするにも大変だった経験があるので、首都圏以外の地域や世界中から集まった寮生たちに寄り添うことが、不安の解消に少しでもつながれば嬉しいですね。
研究室や学生寮といった自分が長い時間を過ごすコミュニティの環境や、そこでの出会いは学生生活の方向性を左右します。ぜひ、いろいろな決断をするにあたっては選択肢をよく吟味すること、先を見据えて行動することを大切にしてください。