ネパールや熊本で主体となって被災者を支援。実践と並行して学術的な学びも大切だと知る
1年次にネパール大震災が発生したとき、私は学生団体を立ち上げて資金や仲間集めなどに取り組み、現地に3回行って仮設住宅に用いる資材の値段交渉から建設まで携わりました。翌年の熊本・大分地震では学生ボランティアキャンプの主催者となり、がれき処理や仮設住宅への引っ越し作業などを支援。こうした経験がきっかけで、3年次にはNPO やNGO などの非営利団体の活動に役立つ准認定ファンドレイザーの資格を取得しました。また、国際関係論が専門の山田満先生のゼミでは、国際連合が掲げるさまざまな目標に対するアプローチを政府・民間・非営利団体の視点から追究しています。批判的な目を持ちながらも現実的な施策を考え、現場での実践と並行して学術的な理論も重視される山田先生に刺激を受け、国際社会や世の中の見方、学ぶ上での意識が大きく変わりました。目の前で困っている個人を助けることはもちろんですが、その人を通して見つけた多くの人に共通する課題にアプローチし、全体の状況が少しでも良くなることに達成感を覚えます。卒業後は外資系IT 企業で、今はまだテクノロジーと無関係な貧しい人たちを含めた世界中のすべての人々のために働きたいと思っています。