文理の隔てなく学べる環境を生かし、情報科学の観点から心理学を研究
高校では理系選択でしたが、 1つの学問だけでは現実の問題は解決できないと考え、文理融合を掲げる人間科学部を志望しました。学部には環境、健康、情報という 3つの柱があり、最も関心のあった神経科学や心理学に、情報科学の観点からアプローチできる人間情報科学科を選択。 1年次は、データの扱い方や論文の読み方など研究の基礎を固め、神経科学の入門科目も履修し、 2年次からは3年卒業制度適用者として杉森絵里子先生の研究室に入り、心理学の科目を中心に履修しました。中でも「知覚・認知心理学」や「日常記憶心理学」で学んだ、ヒトの認知や記憶の曖昧さに興味を持ちました。また、早稲田での大学生活やシアトル留学を通じて多様性の素晴らしさを実感し、個人差に着目して研究したいと考えました。そこで、卒業研究では怒り声が聞き手の感情や表情認知に及ぼす影響について、個人差に着目した実験を行い、論文にまとめています。今後進学する大学院では、情動音声が個体の行動に与える影響について、研究を進めていきたいと思います。