映画の批評を通して思考を深く掘り下げる力が養えた
Profile
- 長尾 和幸Nagao Wako
- 兵庫県立伊丹高校出身
文学部 演劇映像コース 4年
高校の部活で経験した映像作品づくりに面白さを感じ、さらに追究しようと文学部に入学し演劇映像コースへ進みました。
1年次の基礎教育を経て、2年次から始まるコースの授業で受けた藤井仁子先生の「映画作家論」をきっかけに、映画に対する見方・考え方が今までと変わりました。映画監督の「こう見てほしい」という意図を逃れて、自分なりに映画を見る力を養わないと、独自の映画批評は生まれにくい。この考えに共感した私は、それから作品をどう捉えるかに留意して映画を見るようになりました。特に最近はサブスクリプションを活用し、同じ映画を3、4回は最後まで見て、次に気になった部分を見直すといった方法で映画への理解を深めています。こうした映画の見方をはじめ、何かを考えたり文章を書いたりするときに「本当にそれで面白いのか」と自問自答して考えを深掘りするようなり、思考力や考察力が磨けたと思います。
現在は藤井先生の指導の下、ウディ・アレンの『アニーホール』などを対象に、映画の登場人物か実在の人物かの境目を曖昧にする表現手法はどのように成立させているかなどを探っています。卒業後は社会に出ますが、まだまだ研究を続けたいという思いも強く、将来は大学院に戻って藤井先生の指導を受けることも考えています。
タイムスケジュール
[ 3年次 ]
- 8:30
起床
- 9:00
『演劇映像演習 10 』(オンライン)
- 10:40
ブランチ
- 12:30
登校
- 13:30
散歩、読書
- 14:45
『演劇映像演習15 』
- 16:30
友人と談笑など
- 19:30
帰宅
- 20:00
夕食
- 21:00
学生寮の友人と談話やレポート、発表準備
- 24:00
映画鑑賞、読書、散歩など
- 2:30
就寝
- 『演劇映像演習 10 』(オンライン)
歩いている間にレポートなどの考えをまとめて、戻って書き始めることも多く、自分にとっては思考を深める大切な時間です。
- 『演劇映像演習15 』
現実を写す客観性のある映像と抽象性の高い言葉が、映画でどう関係しているかも学ぶ授業。高校時代から持っていた興味を深められました。
- 映画鑑賞、読書、散歩など
寮生活ですが自室で映画を見るためにプロジェクターを購入。2、3年次の頃は授業で扱う映画などを中心に、ほぼ毎日映画を見ていました。
※掲載情報は2022年度内の取材当時のものです。
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