理系の知識と、語学・国際文化論のコラボレーション!幅広い研究が可能な「理工学部の文系ゼミ」
主に語学・文学を中心とした異文化コミュニケーション論を扱うゼミです。理系キャンパスにおける文系ならではの視点で「文化」を再考する試みを行っています。語学では、PCを使ったドイツ語・日本語学習プログラムの作成に力を入れ、ゲーム方式で、音声・映像等を使い、語学だけでなく文化も学ぶことができるようなツール作りをしています。その他、電子版を含む辞書に関する研究をしたり、文学作品の翻訳の検証を通し、異文化間での言葉の置き換えに際し生じる問題を学習したりしています。
研究室DATA
W. シュレヒト(SCHLECHT Wolfgang Eberhardt)教授(創造理工学部 国際文化領域)
所在地:西早稲田キャンパス51号館
Work
ロールプレイングゲーム、制作中!
シュレヒト先生は、日本文学の研究者で、語学教育のエキスパート。また、吉本ばななの「キッチン」をドイツ語に訳すなど、翻訳家としても活躍されています。
今年、そんなシュレヒト先生のゼミで勉強しているのは、コンピュータサイエンス工学科の伍 陸(う・りく)さんと、応用物理学科の太田 昌弘さん。
どうしてバリバリ理系の学科からこのゼミに? と聞いてみると・・・
伍さんは、「語学を学ぶためのソフトウェアを作りたかったからです。ここなら語学教育も教えてもらえるので」とのこと。このゼミで、楽しみながら中国語が学べるRPG(ロールプレイングゲーム)を開発中です。
一方「理系に進んだものの、文系の科目に興味があって、いろんな授業に顔を出してきました」という太田さん。日本にいる外国人が、日本語と生活習慣が両方学べるような、ゲーム仕立てのラーニングシステムを作っています。
伍 陸さん
太田 昌弘さん
学科のワクにとらわれない研究
この日のゼミは、伍さんの作っているゲームの報告からスタート。スクリーンにゲームを映し出し、伍さんが説明していきます。
「RPGだから、ここで間違えたら主人公が死ぬのが普通だけど・・・」と伍さんが迷っていると、太田さんがすかさず「中国語間違えたくらいで死ぬのか?」とツッコミ(笑)。
2人が開発中のゲームは、皆でディスカッションしながら作っています。シュレヒト先生だけでなく、中国語の先生や他のゼミの学生にも協力してもらっているのだそう。そんな、学科や領域のワクにとらわれない研究手法が、このゼミの魅力のひとつです。
「昨年は外国人労働者についての国際比較をしたり、よさこい祭りと地域コミュニティについて研究した学生もいました。」とシュレヒト先生。
専攻学科で学んだ理系の知識と、語学や国際文化論といったシュレヒト先生の専門とのコラボ。その中から、ユニークな研究が生まれ続けています。
作成したゲームを全員で検討中
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朗読者
ベルンハルト・シュリンク著/松永 美穂訳(新潮文庫)
グッバイ・レーニン!
ヴォルフガング・ベッカー監督(カルチュア・パブリッシャーズ)