「キラキラしたことばかりじゃない。それでも、あの1年が私を強くしてくれた。」
数か月前に1年間のミラノ留学を終えたM.Nさん。高校生の頃から、海外での学びに憧れていたという。
「留学先の大学では、ファッションやワイン、イタリアの伝統料理についてなど、多様な授業を受けることができました。授業は英語、日常生活はイタリア語という毎日は大変でしたが、フレンドリーに話しかけてくれた友人たちに救われました。」

「『ミド』という眼鏡の国際展示会で、バイヤーとお客さんをつなぐ通訳としてのアルバイトをする機会に恵まれました。あと、留学期間中にフランスやエジプトなど、12カ国ほどを旅行したこともよい思い出です。」
DISCOVER
WASEDA


順風満帆に見える留学生活だが、現地での生活には思わぬ苦労もあったという。
「ストライキで電車がストップしてしまったり、役所での手続きがなかなか進まなかったり。はじめのうちは、慣れない文化や時間感覚に戸惑うこともありました。」
「日本にいたときの自分は完璧主義で、計画通りに物事を進めたいタイプだったけど、ミラノでの生活を通して、柔軟性が身に付いたと思います。臨機応変に、まずは動いてみようと思えるようになりました。」
輝いて見える留学生活の裏には、多くの戸惑いや苦労があった。だが、その積み重ねこそが彼女を大きく成長させたのだろう。


憧れの海外留学を実現させた彼女だが、そこに至るまでには挫折や迷いもあった。1年間の浪人期間が、彼女の進路を決めるターニングポイントになったという。
「現役生の時は、ネームバリューや立地を優先して、今とは全く違う分野の大学や学部を受験したんです。でも結果は不合格でした。それから、自分が本当にやりたいことは何かを見つめ直しました。」
「そこで思い返したのが、高校時代に経験したボストン研修でした。『私は異文化の中で学びたいんだ』という自分の想い に正直になって選んだのが、いま私が所属している 国際教養学部です。」
自分自身と向き合い、葛藤した時間が、彼女を早稲田大学の合格へと導いた。


自身の経験と留学での学びをもとに、彼女は現在、 早稲田大学の留学センターでアドバイザーとしてアルバイトをしている。
「新しいことにチャレンジするときには、たくさんの不安や迷いがあると思います。でも、少しでも挑戦したいという気持ちがあるのなら、それを後押ししたい。留学を考えている早大生が新しい一歩を踏み出す一助になれていることに、喜びを感じます。」


ミラノでの学びは、新しい興味にもつながっているそう。
「イタリアの人々は、自分が生まれ育った土地をすごく大切にされているんです。地域への誇りや家族とのつながりを感じる場面が多くて、そこから、『家や都市の在り方』といったテーマに関心を持つようになりました。現在はアーバンスタディーズを専門とするゼミで学びを深めています。」
「それから、外から日本を見る経験をしたことで、日本の良さも改めて知ることができました。現地の食事もとてもおいしかったけど、やっぱり日本食が大好き!」

悩んだ日々も糧にして、今度は誰かの背中を押せる存在に。ミラノで育んだ経験はこれからも、彼女の挑戦を支えていくことだろう。

ProfileM.N さん国際教養学部
※掲載情報は2025年の取材当時のものです。


















