早稲田だから、「好きなこと」の世界がこれだけ広がったと思います
「最初は、少子高齢化などのテーマに興味を持ったんですけど、自然も好きだったんです。里山の手入れをする人が減ってきている問題などにも関心を持つようになって、気づいたら竹を愛するようになっていました(笑)」
「もし受験生の中に竹好きの人がいたら、早稲田大学に合格した際にはぜひぜひ、竹について語りたいです(笑)」
そう笑顔で話す彼女のスマートフォンには、たくさんの竹に関連した写真が保存されていた。

「早稲田大学気仙沼チームというサークルがあり、復興支援活動をしているんです。その活動で、東日本大震災で被災された東松島市の方々、1,133名の慰霊祭があり、1,133本の竹筒を制作しました。」
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WASEDA

竹が大好きな彼女は、竹関連以外にも全部で7つのサークルに所属し、7つのアルバイトをしているという。
「興味があることは、全部やってみたくなっちゃうんです。リトルヤンゴンというサークルは、私が代表を務めているのですが、早稲田周辺に暮らすミャンマー出身の子どもたちに勉強を教えたりしています。」
「ちょうど一年前くらいには、早稲田キャンパスのそばにある三品食堂でもアルバイトを始めました!」

お店の大将に彼女のことを伺うと、「とても明るくて、いきいきとした子がアルバイトに来てくれて、感謝しかありません。」そう語ってくれた。


大学では「培養食」に関する勉強に特に力を入れているという。
「培養食」とは、動物の細胞や微生物を特別な環境で育てて作られる食べ物のこと。その生産には、家畜の飼育や繁殖を必要としないため、環境負荷を低減できるという特徴があるんだそう。

「もともと生物に興味があり、生命医学科に入りました。この教授のもとで学びたいと思える先生に出会い、その先生の研究室に入りました。その中で、新しい科学、ものづくりなどにもつながるテーマの一つが培養食でした。いざ学び始めてみると、食糧不足問題や地球温暖化などの社会問題全般につながるテーマで、どんどんのめり込んでいくようになりました。」

進路について聞いてみると、将来は研究者を目指していると言った。
「いつか私が開発した培養食が、日常の中で当たり前に受け入れられて、当たり前に食べてもらえることが私の夢です。」
「三品食堂にも培養食メニューができたら嬉しすぎます(笑)」

早稲田大学を志す受験生に一言を求めると彼女は、「将来があまり決まってなくても大丈夫。チャンスをつかむ姿勢だけ持って、やりたいことが見つかったら全力で取り組む。やってみたいなと思ったことは、ほとんどできる環境が早稲田大学にはあると思います。」
「最後、ちょっとカッコつけすぎましたかね(笑)」
そう照れながらも、早稲田で生活してみて感じたことを話してくれた。

ProfileK.N さん先進理工学部
※掲載情報は2025年の取材当時のものです。